コミュニティ通訳研究ゼミ学生が府中市に暮らす外国人のための介護保険ガイドブックを作成

2025.01.22

2025年1月17日(金)、言語文化学部コミュニティ通訳研究ゼミの学生が「インターンシップ」の一環として、「府中市でくらす外国人のための介護保険ガイドブック」の完成報告会をオンライン形式で開催しました。

コミュニティ通訳研究ゼミでは、府中市ならびに府中国際交流サロンとの協働により、「外国人のためのやさしい生活便利帳」の作成を重ねており、これまで「防災」、「ごみ出し」、「高校進学」、「公共施設」、「部屋探し」、「散歩スポット」、「妊娠?出産」、「転入手続き」などをテーマに取り上げてきました。

今年度は「府中市でくらす外国人のための介護保険ガイドブック」の作成にあたりました。今回作成したガイドブックは、後日ウェブ上で公開される予定です。

完成報告会当日は、ガイドブックの内容や作成の経緯などに関する発表の後、学生と府中国際交流サロンのボランティアとの間で質疑応答が行われました。質疑応答の場ではボランティアやその他、参加した学生から貴重なフィードバックがあり、盛会となりました。また、その後にはブレイクアウトセッションを用いた意見交換の機会もあり、各ルームにおいて活発な議論がなされました。

以下、完成報告会に参加した学生のコメントです。

山田泰輝さん(言語文化学部 中国語3年)

今回の生活便利帳作成は、市役所やボランティアの皆さまからの現場に即した御意見や、ガイドブック全体を見通す視点なしには達成できませんでした。
積極的にゼミ生の疑問に向き合い、改善に協力して頂いたことに感謝申し上げます。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

山中李咲さん(言語文化学部 アラビア語3年)

今年度のガイドブックのテーマである介護保険は、私たち自身にとってもあまり馴染みのないもので、「介護保険とは何か」を理解するところから作成の第一歩が始まりました。形を伴わない複雑な制度を紹介するのは難しく、様々な課題に直面しましたが、項目分けからデザイン、単語一語に至るまで検討と調整を繰り返し、外国人の方にも分かりやすいガイドブックを完成させることができたと感じています。府中市役所、府中市国際交流サロンの皆様をはじめ、作成にあたりお力添えをくださったすべての方々に、心より感謝申し上げます。

田中梨湖さん(言語文化学部 英語3年)

今学期間、日本人の私たちにとっても難しい「介護保険」というテーマをどのように扱うかという課題に向き合いながら、便利帳の制作を進めてきました。
見やすさや分かりやすさといった正解のない要素については、私たち自身の考えと制作段階で頂いた意見を照らし合わせて改善を重ね、納得できる便利帳を作ることができたと感じています。
外国人の方に限らず、日本語母語話者の方にも活用していただけるようなやさしい便利帳ですので、ぜひ多くの方に見ていただきたいです。



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